拝啓 〇〇党さま
選挙活動中のインターネット利用解禁が議論されているようで、大変嬉しく思います。
私がWeb解析の仕事をしているから、何かしらの形でビジネスにつながるのでは?という期待ももちろんあるにはあるので、このブログの記事も少し割り引いてお読み頂きたいのですが、政党/政治家の皆様にとっても、国民にとっても選挙運動でのインターネット利用は良いことだと思うのです。
どういうことかというと、政治家の皆さんが仕事を始めるにあたって、どうしても通過しなければならない、選挙を勝つ。という点でWebは必ずや有用な知見を与えてくれます。
例えば、、、
・政策AとBとでどちらが選挙区民の関心が高いのか?
・マニフェストで一番「不人気」な約束は何か?
・小集会で配るパンフレットでより反応の良い表現はAとBどちらか?
・選挙活動をテコいれすべき候補者は誰か?
などなど、Webを解析すれば見えてきます。
また、私が強調したいのは、上述の質問に答えを得て、政党/政治家が提案/実現する政策の方向性を調整したり、優先順位を変更することで、民意が政治に、より効果的に反映される効果があるのではないかという点です。
選挙は(局所戦では歪みは生じるでしょうが)全体としては、〝民意〟という目にみえないものをいかに上手に汲み取るか?の競争だと思いますので、上手に民意を汲み取った政党が選挙に勝つことは国民の福祉の総量から考えて望ましいことではないかと思うわけです。
そのプロセスにWebやアクセス解析が貢献できるのなら素晴らしい。
そこで、改めて考えてみますと、マーケティングの成果を高めるためにすでに実現されているIT技術分野は、すべて選挙に勝つことに流用できるように思います。
【Webを使って選挙に勝つ。ために使えそうな技術分野】
・アクセス解析
アクセス解析ツール(=ソフトウェア)を使い、Webサイトでの訪問者動向を可視化し、施策と成果を紐付け、施策のチューニングを可能にするもの。
たとえばこれ
(ソフトウェア)⇒http://bit.ly/9YtlPq
(コンサルティング)⇒ http://bit.ly/d5rAGA
・テストツール
表現を変えたページAとBや、1ページの中での画像とキャプションの複数の組み合わせや、送料無料と送料分の値引きのどちらが効果的か?をテストするもの。
たとえばこれ⇒http://bit.ly/9WElzc
・レコメンドエンジン
政策Aを高く評価する人は、政策Xも高く評価する傾向にあるので、2つの政策をサイト上で同時に訴求しましょう。ということができるようになるもの。
たとえばこれ⇒http://bit.ly/9z7mUz
・メール配信サービス
登録してくれた人の、いろいろな属性に従いグループ化して異なった内容のメールを送れるようにする基盤。メールの開封率も分かります。
たとえばこれ⇒http://bit.ly/cXwHi0
・エリアマーケティングツール
接続元地域をIPアドレスから割り出して教えてくれるもの。サイトコンテンツを地域最適化することができる。サイトを訪問してくれた人の中に、選挙区民がどの程度いるのか?なんてことも分かってしまう。
たとえばこれ⇒ http://bit.ly/au8wLu
・オンラインサーベイ
サイト訪問者はいつも無言ではありません。オンラインサーベイを利用すればサイト訪問者の生の声を収集することができます。
もちろん、上記の技術分野は魔法の杖や、水晶玉ではありません。もともとサイト訪問者は「PC(なり携帯)からわざわざ時間を使ってサイトを訪問してくれた人」というある種のバイアスが掛かっていますので、100%の「真実」を描くかといえばNOでしょう。
ただ、演説会にも来ない、小集会にも来ない、だから何にどう反応するのか分からない。という人。何を訴えても、ニコニコ話を聞いてくれたが、本音では何に興味があるのか分からない。という人たちの「民意」の幾ばくかを描くことは間違いないと思われます。
○○党様、アクセス解析は如何ですか?
敬具
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